なぜ背骨のカーブが重要なのか?
「ストレートネックですね」
「背骨が真っ直ぐになってしまっていますね」
そんな指摘を受けたことがある方もいらっしゃると思います。
しかし、背骨が真っ直ぐになってしまうことの何がいけないのでしょうか?
それを理解している方は少ないと思います。
背骨は本来S字のカーブを描いています。これが真っ直ぐになってしまうとどんな弊害があるのでしょうか?
それは一言で言うと「負荷を分散させるとことが出来なくなる」ということでしょう。
人間の背骨は非常に精巧に作られています。
実は、負荷がかかりやすい部分にカーブが形成されているのです。
・首と背中の境目
・背中と腰の境目
・腰と骨盤の境目
これらの部位にカーブが存在します。それはこれらの部分に負荷がかかるからです。
カーブが形成され、たわむことで負荷も衝撃も逃してしまうのです。
しかし背骨のカーブが消失するとどうなるか?それらの負荷も衝撃の逃せなくなります。
歩く度に、階段を昇る度に、家事をするのに前屈みになる度に…毎回負荷も衝撃も逃がせず、背骨を突き抜けてしまうのです。
すると当然その負荷がかかる部分を守るために、周りの筋肉や神経が緊張し始めます。
これが蓄積するとコリになってしまうのです。
そしてこのコリがいずれ痛みを生んでしまう。そんなメカニズムが潜んでいます。
特に女性は閉経後にホルモンバランスが崩れ、骨代謝異常が発生します。
それにより骨のカーブがなくなってしまったり、またはカーブが出過ぎてしまったりするのです。
それが痛みに繋がります。
もし壁に背中をつけた時、背中が全てぺったりと壁につくようなら要注意。
本来は腰の部分がやや壁から離れなくてはいけません。
背骨が真っ直ぐになり過ぎて痛みが発生する予兆だと考えて良いでしょう。
もしその兆候がある方はぜひご相談ください。
早めの施術で予防も改善も可能なのです。