ストレッチ後にシビレが悪化するのはなぜ?
ストレッチは基本的に身体に良いとされています。
短縮した筋、筋膜、神経、皮膚まで伸張され、それだけで痛みが改善することもあります。
なので僕も患者様にはストレッチを指示することが多いのです。
しかし中にはこんな患者様もいらっしゃいます。
・以前より関節の可動域が広がった
・以前よりも筋肉が柔らかくなった。
・以前よりも動きやすくなった。
・・・・だけどストレッチするとシビレが出てきてしまう。
おかしいですよね?
明らかに良くなっているはずなのです。
しかしストレッチを行うとシビれる、そして症状が悪化してしまう。
一体何が起きているのでしょうか?
これは、皮神経の滑走性低下が原因です。
皮神経、つまり皮膚に分布している神経がまだまだ固まっているという証拠です。
特に産後のお母さんなどは、局所的に骨盤やお尻周りの皮神経が柔軟性を失っている確率が高いです。
そうなると、大きな痛みや可動域の制限はないにも関わらず、ピリピリシビれが発生してしまうのです。
しかしこんな患者様でも、皮膚をつねって動かすような施術(ピンチングリリースといいます)を行うと、かなりの確率で症状が改善します。
深いところではなく、浅い部分に存在するのが皮神経。なのでこの皮神経はつねって解放することで改善していくのです。ここで必要なのはストレッチではないのです。
逆にストレッチでこの皮神経を引っ張ってしまうことで悪化させてしまう。そんな現象が発生するのです。
ただこれは一般の方には非常に難しいです。セルフで行うのもちょっと難易度が高い。
やはり専門家に相談すべきでしょう。
もしお尻や足にピリピリを感じたら・・・それは皮神経が原因かもしれません。
ぜひ一度ご相談ください。