女性の内ももが固くなる弊害とは?
今日は「内転筋(内もも)」についてお話しします。
内転筋は太ももの内側にある筋肉で、脚を閉じたり骨盤を安定させる働きをしています。普段は意識されにくいのですが、歩く、座る、姿勢を保つといった日常動作を支える大切な存在です。
では、女性の内転筋が硬くなると何が起こるのでしょうか。
まず考えられるのは骨盤のゆがみです。内転筋は骨盤と密接に関わっており、硬さが強まると骨盤を片側に引っ張り、姿勢の崩れや腰痛の原因になることがあります。
次に股関節や膝への負担です。太ももの内側が硬いと股関節の動きが制限され、歩くときや階段の上り下りで膝に過度な負担がかかります。その結果、膝の内側に痛みを感じる方も少なくありません。
さらに血流やリンパの流れも滞りやすくなります。太ももの内側は血管やリンパ管が通る場所でもあるため、硬さによって循環が悪くなり、冷えやむくみにつながるケースがあります。特に女性に多いお悩みの一つです。
最後に、姿勢全体への影響も見逃せません。内転筋は体幹や骨盤底筋とも連動しており、硬さが強まると下腹部がポッコリ出たり、猫背になりやすくなります。美容面でも損をしてしまうのです。
内転筋は普段意識して動かすことが少ない筋肉ですが、ストレッチや軽いエクササイズで柔軟性を保つことができます。日常生活の中で気をつけるだけでも、腰や股関節の負担軽減、姿勢改善につながります。
気になる方は、ぜひ当院で体の状態をチェックしてみてくださいね。