腰痛にも肩こりにも関与する”広背筋”
固まってしまうと人間の体に不調を引き起こす筋肉は多く存在します。
もちろんどの筋肉も血行不良によって固まれば、体に不調をきたす可能性があるのですが、その中にもより大きな影響を与えてしまう筋肉が存在します。それが広背筋です。
広背筋はその名の通り、広く大きな背中の筋肉です。
この広背筋は骨盤、背骨、肩甲骨、腕の骨全てに付着します。
ここまで広い範囲に及ぶ筋肉はそうありません。
それだけに、固まってしまった時に大きな悪影響も及ぼします。
骨盤や背骨にも付着しているため、もちろん腰痛も引き起こしますし、猫背の要因にもなります。
肩甲骨の動きも妨げてしまい、それが肩こりや首の痛みにまで発展することがあります。
そして、腕にも付着していることで腕の動きも悪くしてしまい、それが肘や手首の動きの制限にもつながり、最悪腱鞘炎などにもつながってしまいます。
このように非常に広く、そして大きな影響を及ぼしてしまうのです。
しかし一方で、この広背筋の状態が良くなれば、それだけ広い範囲に好影響を与えることも可能なのです。
例えば姿勢の悪さや猫背が、施術で腕の硬さを取り除くことで改善することが多くあります。
これは腕から背骨まで付着している広背筋が緩むことで、間接的に影響を与えるからです。
この様に、広背筋を通じて腕の硬さの除去が腰痛や肩こりの改善につながることもあります。
痛みが発生している場所と、原因の場所は違うことも多いです。
あなたが腰痛を抱えたり、首痛や肩こりを抱えた時、それがこの広範囲に渡る広背筋が原因の可能性があります。
この広背筋は人間が快調に過ごすために、大きな鍵を握っているのです。