痛めた箇所はいつまで冷やすべきか?
かなり患者様からされる質問の一つです。
例えば捻挫や打撲や肉離れが発生した場合、教科書的には急性期は3日間。
ぎっくり腰なんかもこれに該当します。
この急性期とは、怪我した細胞から液体が流れ出して炎症が最も強くなる時期です。
この時期は絶対に冷やすべきだと医学的にも言われています。
早めに冷やすことで更なる液体の滲出も防ぎ、熱や腫れを抑えることも可能です。
それを迅速に行えれば行えるほど、炎症期から脱却するのも早くなり、怪我の治りが早くなると言われています。
つまり、痛めてからどれだけ早い段階で冷やすことが出来るのか?が鍵になってきます。
しかし一方で、教科書通りにいかないのも人間の体です。
この3日間という炎症期が過ぎているにも関わらず、まだまだ痛い…なんてこともしばしば起こります。
例え炎症期が過ぎていたとしても、怪我した場所に負荷がかかる動作が行われていたり、何かストレスがかかり続けていたとすれば、炎症はぶり返すこともあります。
そしてここで冷やすということが行われないと、この炎症をずっと燻ったまま引きずってしまう・・・そんな方も少なくありません。
教科書的なルールとしては痛めてから3日間冷やす。
しかし人間の体は教科書通りいきません。
なので、怪我をしてから時間が経過しているのにまだ痛い…
そんな方は、やはりまず専門家に意見を仰ぐことが必要です。
炎症が起きているのか?はたまた別の問題なのか?
診断してもらうのがベストでしょう。