外反母趾の原因は足首?
外反母趾というと、「親指の付け根が曲がっている」「ヒールや靴が悪い」と言われることが多いですが、実はその根本原因は“足首の中心”である距骨(きょこつ)にあります。
距骨は、すねの骨(脛骨)と踵骨のあいだにある小さな骨で、足首の動きをコントロールする“軸”のような存在です。
この距骨が前方や内側にズレると、足全体のアーチ構造が崩れ、足の裏がベタッと広がる「回内足」になります。
すると、母趾(親指)は地面を押せなくなり、踏み込みのたびに外側へ逃げるように変形していきます。
つまり、外反母趾は「親指の変形」ではなく「足首のズレの結果」。
距骨が正しい位置で動いていれば、母趾には自然な支えが生まれ、爪や骨に余計なストレスはかかりません。
そのため、痛みのある親指だけを矯正しても一時的で、足首(距骨)のズレを整えない限り、根本的な改善にはなりません。
外反母趾のケアで本当に必要なのは、
- 距骨・踵骨のアライメントを整える
- 足底アーチを再形成する
- 正しい重心移動(母趾で踏み込める動き)を取り戻す
この3点です。
「足首がズレると、指もズレる」
見た目は指の問題でも、原因はもっと上流にあります。



