産後はお腹が硬くなる？？

出産後の女性に共通して見られる変化のひとつが、「お腹の硬さ」です。

妊娠中はお腹が大きくなることで腹筋群が大きく引き伸ばされ、出産後には筋肉がうまく収縮できない状態になります。

すると、筋肉そのものが“働かないまま固まる”ような状態になり、触れると硬く感じるのです。

特に硬くなりやすいのは、腹直筋・腹斜筋・腹横筋といった体幹の筋肉です。

これらは姿勢を支え、内臓を正しい位置に保つ役割があります。産後にこの部分が機能しづらいと、腰痛や骨盤の不安定、便秘、呼吸の浅さなどにつながります。

また、腹部の硬さは単なる筋肉の問題にとどまりません。

妊娠中に圧迫を受けていた内臓や横隔膜も緊張が残り、神経や血流の通りが悪くなっています。

そのため、腰や背中の筋肉が代わりに過剰に働き、慢性的な張りを感じやすくなります。

当院では、腹部のリリースを非常に重視しています。お腹に直接アプローチすることで、呼吸の深さが戻り、腰の力が抜け、身体全体の安定感が生まれます。

腹部が柔らかくなると、体幹の支えが戻り、骨盤矯正の効果も長持ちします。

産後の回復を早めるためには、「お腹を柔らかく保つこと」が第一歩です。痛みの原因を腰や骨盤だけに求めず、身体の中心である腹部から整えていくことが、根本的な改善につながります!