腰痛の最たる原因はお腹？

腰が痛いと、多くの人は「腰そのもの」に原因があると思いがちです。

しかし実際の臨床では、腰をいくら押しても伸ばしても改善せず、腹部の腸腰筋を緩めた途端に痛みが消えるケースが非常に多くあります。

腸腰筋は腰椎の前側から股関節へつながる筋肉で、体幹の安定や姿勢保持に重要な役割を持ちます。

デスクワーク、立ち仕事、反り腰、運動不足などの生活習慣によって硬くなりやすい筋肉でもあります。

腸腰筋が硬くなると、腰椎が前方に引っ張られ、腰まわりの筋肉が常に緊張した状態になります。

その結果、腰の張り、立ち上がり痛、朝のこわばり、前屈痛などの症状が現れます。

つまり、腰痛の根本が「腰」ではなく「腹部の深い筋肉」に潜んでいることが多いのです。

施術では腹部から腸腰筋にアプローチすることで、腰椎への負担を減らし、腰まわりの緊張が一気に解けていきます。

腰を触らずとも、痛みや可動域が改善することは珍しくありません。特に慢性的な腰痛ほど、このパターンが当てはまります。

腰を何度も治療してきたのに改善しない場合、原因が別の場所にある可能性は高いです。腸腰筋はその代表格と言えます。

腰痛で悩み続けている方は、一度腹部の評価や腸腰筋へのアプローチを受けてみると、これまでとは違う感覚を得られるかもしれません。