肋骨が動かないと肩こりになります
肩こりは肩そのものが原因と思われがちですが、実は肋骨の動きが深く関わっています。
肋骨は呼吸に合わせて上下や左右に広がり、胸郭全体が柔らかく動くことで肩甲骨もスムーズに働いています。
肋骨が硬くなると胸郭の動きが小さくなり、肩甲骨が自由に動けなくなるため、周囲の筋肉が過剰に緊張しやすくなります。この状態が続くと肩こりが起こりやすくなります。
肋骨の動きが悪くなると、呼吸が浅くなり、胸が広がらず、肩甲骨の可動域が狭くなります。肩の筋肉が常に働き続けるため、背中や首の張りも起きやすくなります。
特に胸の前の筋肉や脇の下の筋肉が緊張していると、肋骨そのものの動きがさらに妨げられ、肩こりの原因が強くなります。
肋骨が硬くなる理由はいくつかあります。前かがみ姿勢が長いこと、デスクワークによる胸の圧迫、ストレスによる浅い呼吸、運動不足や姿勢の癖などが主な要因です。
肋骨の動きが悪くなる習慣が続くと、自然と肩に負担がかかる体の使い方になってしまいます。
当院で行うアプローチとしては、肋骨まわりの筋膜をやわらかくする施術が中心になります。胸郭が広がりやすい状態をつくり、呼吸の動きが大きくなるよう調整します。
胸の前の筋肉や脇の筋肉をゆるめることで肋骨が軽く動きやすくなり、肩甲骨がスムーズに滑るようになります。
肋骨の動きが整った上で肩甲骨の調整を加えると、肩の負担が大きく減り、肩こりの改善が期待できます。
肩こりを繰り返している方は、肩だけではなく肋骨の動きにも問題があることが多いです。
胸郭がしっかり働くことで呼吸が深くなり、肩まわりにかかる負担も自然と軽くなります。
肩のつらさが続く場合は、肋骨まわりの調整が役に立つことがありますので、気になる方は相談してください。



