”腰方形筋”は腰痛の原因なのか?
でも、腰方形筋は「原因」ではありません
腰痛の施術で
**腰方形筋(ようほうけいきん)**を緩めると、
- 痛みが軽くなる
- 動きやすくなる
- 立ち上がりが楽になる
こういった変化を感じる方はとても多いです。
そのため
「腰痛の原因は腰方形筋だ」と思われがちですが、
実は **腰方形筋は“結果として硬くなっている筋肉”**であることがほとんどです。
腰方形筋は「頑張らされやすい筋肉」
腰方形筋は、
- 骨盤と腰椎をつなぐ
- 体を横に倒す
- 姿勢を安定させる
といった役割を持つ筋肉です。
日常生活では
無意識のうちに 姿勢を支える役 を任されやすく、
本来サボってほしい筋肉が働かないと、
代わりに腰方形筋が酷使されます。
その結果、
- 片側だけ張る
- 常に重だるい
- 押すと痛い
という状態になります。
なぜ腰方形筋は硬くなるのか?
問題は
「腰方形筋そのもの」ではありません。
多くの場合、原因は…
- 股関節の動きの悪さ
- 腹部(特に腹斜筋・腹横筋)の働き低下
- 背中や胸郭の硬さ
- 骨盤の前後・左右バランスの崩れ
こうした要素が重なることで、
腰方形筋が“代役”として働き続けるのです。
つまり腰方形筋は
「悪者」ではなく、
一生懸命カバーしている筋肉。
だから、緩めると楽になる
腰方形筋を緩めると、
- 過剰な緊張が抜ける
- 神経の刺激が減る
- 血流が改善する
結果として
一時的に腰痛は確実に楽になります。
このアプローチ自体は
とても有効で、間違いではありません。
ただし――
ここで止まると、腰痛は繰り返す
腰方形筋だけを緩めて終わると、
- 数日で戻る
- また同じ場所が張る
- 慢性化する
という流れになりやすい。
なぜなら
原因が解決されていないからです。
腰方形筋は
また同じ役割を押し付けられ、
再び硬くなっていきます。
腰痛改善に必要な視点
腰痛を本当に改善するには、
- 腰方形筋を「休ませる」
- その代わりに・股関節・体幹・胸郭
が 本来の役割を取り戻すこと が重要です。
腰方形筋が
「もう頑張らなくていい状態」を作ること。
これが腰痛改善の本質です。
まとめ
- 腰方形筋を緩めると腰痛は楽になる
- しかし腰方形筋は、原因ではなく結果
- 他の部位の機能低下を補って硬くなっている
- 本当の改善には、全体のバランス調整が必要
腰痛は
「痛い場所=原因」
ではありません。
だからこそ、
一時的な対処で終わらせず、
なぜそこが頑張らされているのか
という視点が大切です。



