女性と子供のための整骨院

身体を撫でるだけで本当に変わる?弱い刺激でも筋肉や痛みが変化する理由

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最近、SNSなどで、

「身体を軽く撫でただけで動きが変わった」

「ほとんど力を入れていないのに痛みが軽くなった」

という動画を見かけることがあります。

見ている側からすると、

「そんな弱い刺激で本当に身体が変わるの?」

「さすがに演出なのでは?」

と感じる方も多いと思います。

確かに、SNS上の動画には見せ方や編集が含まれていることもあります。

しかし、

弱い刺激で身体の緊張や痛みが変化すること自体は、決して不思議なことではありません。

人間の身体は、強い刺激だけに反応しているわけではないからです。

皮膚への軽い刺激も、神経を通して脳へ伝わります

皮膚には、触れられたことを感じ取るための感覚受容器があります。

つまり、ほんのわずかなタッチであっても、

「触れられた」

という情報は神経を通して脳へ伝わっています。

その刺激が身体にとって安全で心地よいものとして受け取られると、必要以上に入っていた筋肉の力が抜けたり、痛みの感じ方が変化したりすることがあります。

ここで大切なのは、

「弱い刺激=弱い効果」ではない

ということです。

身体がすでに強く緊張している時には、むしろ弱い刺激の方が受け入れやすいことがあります。

「硬い筋肉が一瞬で溶ける」という意味ではありません

軽く触れただけで身体が変化すると聞くと、

「硬くなった筋肉そのものが物理的に一瞬で柔らかくなる」

というイメージを持つかもしれません。

しかし、実際にはそのような単純な話ではありません。

どちらかというと、

身体が必要以上に緊張していた状態が少し落ち着く

と考えた方が分かりやすいです。

人間の身体は、痛みや不安、ストレスが強いと無意識に防御反応を起こします。

肩に力が入る。

首を固める。

歯を食いしばる。

呼吸が浅くなる。

お腹に力を入れる。

こうした反応は、身体を守ろうとする自然な反応です。

しかし、それが長く続くと筋肉がこわばり、動きも悪くなりやすくなります。

現代人は「ずっと緊張している身体」になりやすい

現代の生活では、

仕事。

家事。

育児。

人間関係。

睡眠不足。

スマートフォン。

パソコン。

など、身体や神経が緊張しやすい要素が非常に多くあります。

その結果、

「何もしていないのに肩に力が入っている」

「リラックスしているつもりなのに身体が硬い」

という方も少なくありません。

このような場合、強い刺激を入れるよりも、

優しく触れる。

皮膚をわずかに動かす。

筋膜をゆっくり動かす。

痛みの出ない範囲で関節を動かす。

といった刺激の方が身体の緊張が抜けやすいことがあります。

強く押せば効くとは限りません

施術というと、

「強く押した方が効きそう」

「痛いくらい揉んだ方が効きそう」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、刺激は強ければ強いほど良いわけではありません。

すでに身体が緊張している人に対して強い刺激を入れると、

「痛い」

「怖い」

「守らなければ」

と身体が反応し、さらに力が入ってしまうことがあります。

すると施術を受けているのに、

筋肉がさらに緊張する。

呼吸が浅くなる。

翌日に痛みが残る。

ということもあります。

一方で、弱い刺激であれば身体が受け入れやすくなり、

「これは危険ではない」

と判断しやすくなります。

その結果、過剰な緊張が和らぐことがあります。

痛みは「組織の硬さ」だけで決まるものではありません

痛みは、単純に

「筋肉が硬いから痛い」

というだけで決まるものではありません。

痛みには、

組織の状態。

神経の反応。

身体の緊張。

過去の怪我。

睡眠。

ストレス。

不安。

その時の体調。

など、さまざまなものが関係します。

そのため、筋肉そのものを強く押しつぶすように施術しなくても、神経系の反応や身体の緊張が変わることで痛みが軽減することがあります。

皮膚や筋膜の動きも無視できません

身体の表面にある皮膚や、その下にある筋膜などの軟部組織も、身体の動きに関係しています。

これらの組織が動きにくくなっていると、

関節を動かした時に突っ張る。

皮膚が引っかかる感じがする。

一部の筋肉に余計な緊張が入る。

といったことがあります。

そのため、強く押すのではなく、

皮膚をわずかにずらす。

表面の組織をゆっくり動かす。

というだけでも、身体の動きが変化することがあります。

SNSの動画をそのまま信じる必要はありません

ここは非常に重要です。

SNSでは、

「触った瞬間に治った」

「一瞬で全部改善した」

という見せ方をしている動画もあります。

もちろん、本当にその場で大きく変化しているケースもあると思います。

しかし、

撮影方法。

編集。

切り取り方。

演出。

などによって、実際以上に劇的に見えることもあります。

そのため、

「撫でればどんな症状でも治る」

と考えるのは正しくありません。

弱い刺激には意味がありますが、万能ではありません。

軽い刺激では対応できない状態もあります

例えば、

骨折。

強い炎症。

大きな組織損傷。

神経障害。

感染症。

内科的な病気。

こうした問題がある場合、軽く触れる施術だけで根本的に改善するものではありません。

必要に応じて、医療機関での検査や治療が必要です。

そのため大切なのは、

「弱い刺激が正義」

「強い刺激が悪い」

という単純な二択ではありません。

その人の身体に、今どの程度の刺激が必要なのかを見極めることです。

当院でも非常に弱い刺激を使うことがあります

当院でも、すべての患者様に強い刺激を入れるわけではありません。

身体の状態によっては、

軽く触れる。

皮膚をわずかに動かす。

筋膜をゆっくり動かす。

関節を小さく動かす。

といった非常に弱い刺激を使うことがあります。

特に、

強く揉まれると痛くなる。

揉み返しが出やすい。

身体に触れられるだけで力が入る。

痛みに非常に敏感。

身体全体がガチガチに緊張している。

という方では、強く刺激するよりも優しく施術した方が身体が変化しやすいことがあります。

「もっと強く」ではなく「もっと適切に」

身体の施術で大切なのは、

どれだけ強く押せるか

ではありません。

どこに触れるのか。

どの方向へ動かすのか。

どの程度の刺激を入れるのか。

その人の身体がどう反応しているのか。

こうした部分を見ながら刺激を調整することが大切です。

施術を受ける側も、

「痛くないと効いていない」

と考える必要はありません。

身体によっては、ほんのわずかな刺激の方が必要なこともあります。

まとめ

SNSなどで見かける、

「身体を撫でただけで動きが変わる」

という現象は、それ自体が不自然なものではありません。

皮膚への軽い刺激でも、その情報は神経を通して脳へ伝わります。

そして、

身体の過剰な緊張。

痛みに対する過敏さ。

筋肉の力み。

皮膚や筋膜の動きにくさ。

こうしたものが変化することで、身体の動きや痛みがその場で変わることがあります。

ただし、

軽く触れればすべての症状が治るわけではありません。

大切なのは、

弱い刺激か。

強い刺激か。

ではなく、

その人の身体にとって必要な刺激を選ぶこと。

です。

強い施術を受けると毎回痛くなる。

揉み返しが強い。

何度強く揉んでも改善しない。

身体が常に緊張している。

そのような方は、

「もっと強くしてもらう」

のではなく、

優しい刺激で身体を緩めていく

という方法を一度検討してみてもよいかもしれません。

当院では、患者様一人ひとりの身体の状態を確認しながら、刺激の強さも含めて施術方法を調整しています。