女性と子供のための整骨院

身体は一度で変えるより、少しずつ改善していく方が大切です|施術と身体の「慣れ」の関係

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「一回の施術で全部良くしたい」

そう思う方は多いと思います。

もちろん、症状によっては一度の施術で大きく変化することもあります。

痛みが軽くなる。

関節が動きやすくなる。

筋肉の緊張が和らぐ。

こうした変化がその場で出ることはあります。

しかし、当院では、

身体は急激に変えるよりも、少しずつ改善を積み重ねていく方が良い

と考えています。

これは、ダイエットをイメージすると分かりやすいと思います。

急激なダイエットが続きにくい理由

短期間で極端に体重を落とすと、その後に体重が戻りやすくなることがあります。

これは単純に、

「脳が元の体重へ戻そうとする」

という一言だけで説明できるものではありません。

急激な食事制限をすると、

空腹感が強くなる。

活動量が落ちる。

消費エネルギーが低下する。

食欲を調整する仕組みに変化が起こる。

こうした身体の適応が起こり、長期的に体重を維持しにくくなることがあります。

人間の身体には、

急激な変化に対して、できるだけ現在の状態を保とうとする仕組み

があります。

これを「ホメオスタシス=恒常性」と呼びます。

身体は今までの状態に「慣れている」

施術についても、似たようなことがあります。

例えば、

何年も猫背で生活していた。

いつも片側へ体重をかけていた。

肩に力を入れる癖がある。

痛みを避けるような動きを何ヶ月も続けていた。

このような状態では、身体はその姿勢や動き方に慣れています。

本人にとっては、

「それが普通」

になっているのです。

そのため施術によって、

筋肉が緩む。

関節が動きやすくなる。

姿勢が変わる。

身体が軽くなる。

という変化が出ても、日常生活へ戻ると以前の使い方へ戻ってしまうことがあります。

「脳が悪い状態に戻そうとしている」とは限りません

ここはとても大切です。

身体が元へ戻ると、

「脳が悪い状態を正しいと思っているから戻る」

と説明されることがあります。

これは少し単純化しすぎです。

実際には、

長年繰り返してきた姿勢。

動作。

筋肉の使い方。

生活習慣。

痛みを避ける動き。

こうしたものが身体にとって慣れたパターンになっています。

そのため、新しい姿勢や動きが一度できるようになったとしても、無意識では昔の動きへ戻りやすくなるのです。

つまり、

身体の改善には「新しい状態を繰り返し経験すること」が必要

になります。

一度の施術で変わっても、それを定着させる必要があります

例えば肩が上がりにくかった方が、施術後に大きく腕を上げられるようになったとします。

これは非常に良い変化です。

しかし、それまで何ヶ月も肩を十分に動かしていなかったのであれば、施術後も普段まったく腕を上げなければ、その動きを身体が十分に使うことはできません。

足首でも同じです。

施術で足首が動きやすくなった。

しかし、その後も座りっぱなしでほとんど歩かない。

そうすると、再び動きにくくなることがあります。

だからこそ、

施術で変化を作る。

↓

日常生活でその身体を使う。

↓

必要に応じて運動する。

↓

再び身体の状態を確認する。

この繰り返しが大切です。

身体の改善には「反復」が必要です

人間は、繰り返した動きを少しずつ覚えていきます。

例えば、自転車に乗る時もそうです。

一回説明を聞いただけで完璧に乗れる人はほとんどいません。

実際に何度も身体を動かしながら、

バランスを取る。

ペダルを踏む。

ハンドルを操作する。

ということを繰り返して身体が覚えていきます。

姿勢や身体の使い方も同じです。

一度正しい姿勢を作っただけでは、それがすぐに自然な姿勢になるとは限りません。

何度も繰り返すことで、

「この姿勢なら楽だ」

「この動きなら無理がない」

と身体が少しずつ学習していきます。

施術は身体を「変えるきっかけ」です

施術の役割は、

一回ですべてを完成させること

ではありません。

筋肉を緩める。

関節を動きやすくする。

神経周囲の動きを整える。

身体を使いやすい状態へ導く。

つまり、

身体が良い方向へ変わりやすい状態を作ること

です。

そして、その状態を実際に使いながら定着させていくことが必要になります。

コツコツ改善することが、結果的に近道になることがあります

身体に不調があると、

「早く治したい」

と思うのは当然です。

しかし、

痛みがあるから急に強い運動をする。

身体が硬いから無理にストレッチする。

一度にすべて変えようとする。

このような方法では、かえって身体へ負担をかけることがあります。

それよりも、

昨日より少し動きやすい。

先週より少し痛みが少ない。

前より寝返りがしやすい。

以前より長く歩ける。

こうした小さな変化を積み重ねていくことが大切です。

施術だけでなく日常生活も重要です

施術で身体が変わっても、毎日の生活が以前とまったく同じであれば、身体へ同じ負担がかかり続けます。

例えば、

8時間座りっぱなし。

毎日同じ側で子どもを抱っこする。

運動をまったくしない。

睡眠不足が続いている。

こうした状態が変わらなければ、症状を繰り返す可能性があります。

だからこそ当院では、

施術だけでなく、

日常生活。

運動。

姿勢。

身体の使い方。

こうした部分も一緒に確認します。

「一回で治る」を目標にしすぎないことも大切です

もちろん、一度の施術で大きく改善することはあります。

それ自体はとても良いことです。

ただし、

一度で変わらなかったからダメ。

数回かかったから治療が遅い。

と考える必要はありません。

身体の状態は、

年齢。

症状が続いていた期間。

過去の怪我。

仕事。

生活習慣。

運動量。

睡眠。

さまざまな影響を受けています。

何年もかけて作られた身体の状態であれば、少し時間をかけて変えていく必要があることもあります。

当院では「変化」と「定着」の両方を大切にしています

当院では、

施術後にどれくらい身体が変わったか

だけではなく、

その変化が日常生活の中で維持できているか

も大切にしています。

施術直後は良かった。

しかし数日すると戻った。

その場合には、

なぜ戻ったのか。

普段どのような姿勢を取っているのか。

どの動きが足りないのか。

セルフケアは必要なのか。

こうした部分を確認しながら次の施術へつなげていきます。

まとめ

身体は、一度の強い刺激だけで完全に変わるものではありません。

長年続いていた姿勢。

動作。

筋肉の緊張。

身体の使い方。

こうしたものは、少しずつ身体に定着しています。

だからこそ改善も、

少しずつ良い状態を身体に経験させていくこと

が大切です。

施術で身体を整える。

自分でも身体を動かす。

良い姿勢や動きを繰り返す。

日常生活を少しずつ変える。

そして、その良い状態を身体に覚えさせていく。

一度で劇的に変えることよりも、

良い状態をコツコツ積み重ねて、それを当たり前にしていくこと。

それが身体を改善し、良い状態を長く維持していくために大切だと当院では考えています。