女性と子供のための整骨院

お腹の不調が腰痛に関係することもあります|ぎっくり腰と胃腸の状態について

  1. HOME
  2. お知らせ
  3. お腹の不調が腰痛に関係することもあります|ぎっくり腰と胃腸の状態について

「特に重い物を持ったわけではないのに、突然腰が痛くなった」

「いつも通り生活していたのに、急にぎっくり腰のような症状が出た」

このようなことがあります。

腰痛というと、

筋肉。

関節。

神経。

こうした腰周囲の問題を想像する方が多いと思います。

もちろん、それらは非常に重要です。

しかし実際には、

腰そのものだけを見ていても説明できないケースがあります。

その一つとして考えられるのが、

胃腸の不調と腰痛の関係

です。

ぎっくり腰の前にお腹の調子を崩していた患者様

先日、ぎっくり腰のような強い腰痛で来院された患者様がいらっしゃいました。

問診をしていくと、

数日前から身体を冷やした感覚があり、その頃からお腹の調子も悪くなっていたとのことでした。

それまでは大きな腰の問題はなかったにもかかわらず、その後突然腰を痛めてしまったという経緯です。

もちろん、

「お腹の調子が悪かったから、ぎっくり腰になった」

と一つの原因だけで断定することはできません。

しかし、

胃腸の不調が腰痛を起こしやすい状態に関係していた可能性

は考えられます。

腰痛は腰だけの問題とは限りません

腰痛があると、

腰の筋肉が硬い。

腰の関節が動いていない。

神経が刺激されている。

という部分だけに意識が向きがちです。

しかし人間の身体は、それぞれの場所が完全に独立しているわけではありません。

お腹の調子を崩した時には、

腹痛が出る。

無意識にお腹へ力を入れる。

身体を丸める。

呼吸が浅くなる。

食事量が減る。

水分摂取量が減る。

睡眠が乱れる。

活動量が低下する。

といった変化が起こることがあります。

これらが重なることで、腰周囲の筋肉の緊張や身体の動き方が変わり、結果的に腰痛を感じやすくなることがあります。

お腹が痛いと姿勢も変わります

例えば腹痛がある時、多くの方は自然と身体を丸めます。

お腹をかばうように前かがみになることもあります。

その姿勢が長時間続けば、

腰が曲がった状態になる。

股関節が動かなくなる。

腹部に力が入り続ける。

背中の筋肉が緊張する。

といった変化が起こります。

そして、そこから立ち上がる。

身体を反らす。

重い物を持つ。

急に振り向く。

といった動作をした時に、腰へ強い負担がかかることがあります。

つまり、

胃腸の不調そのものだけではなく、それによって変化した姿勢や身体の使い方が腰痛につながる

という考え方もできます。

内臓の不調によって背中や腰に痛みを感じることもあります

もう一つ重要なのが、

「関連痛」

と呼ばれる現象です。

人間の身体では、

内臓から入ってくる感覚と、

皮膚や筋肉などから入ってくる感覚が、

一部で同じ脊髄の領域へ入力されます。

そのため脳が痛みの場所を正確に区別できず、

内臓に問題があるにもかかわらず、

背中。

腰。

肩。

などに痛みを感じることがあります。

もちろん、

すべての腰痛が内臓から来ているわけではありません。

しかし、

腰を触ってもそれほど悪くない。

何もしていないのに突然痛くなった。

同時に胃腸の調子も悪い。

という場合には、腰以外の状態も確認する必要があります。

「腹膜が縮んで腰を引っ張る」と単純には説明できません

内臓と腰の関係を説明する時に、

「胃腸の調子が悪くなると腹膜が硬くなり、腰椎や神経を引っ張る」

と説明されることがあります。

確かに腹部の組織と後腹壁、腰部周辺には解剖学的なつながりがあります。

しかし、

下痢や胃腸不調によって腹膜そのものが縮み、それが腰椎を物理的に引っ張ってぎっくり腰を起こす

とまでは単純に説明できません。

実際には、

内臓からの感覚入力。

腹部の筋緊張。

姿勢の変化。

呼吸の変化。

睡眠不足。

脱水。

活動量の低下。

神経系の反応。

こうした複数の要素が重なって腰痛に影響していると考える方が自然です。

「冷え」そのものより、冷えた後に何が起きたかが重要です

「身体を冷やしてから腰が痛くなった」

という方もいらっしゃいます。

ただし、

冷えたから関節が必ず動かなくなる。

冷えたから神経の滑走性が必ず低下する。

と断定することはできません。

それよりも、

寒さで身体に力が入った。

活動量が減った。

お腹を壊した。

睡眠が浅くなった。

水分が不足した。

といった変化が起こり、その結果として身体が緊張しやすくなった可能性があります。

そのため問診では、

「冷えましたか?」

だけではなく、

その後に身体へどのような変化が起こったのか

まで確認することが重要です。

ぎっくり腰だからといって、腰だけを強く施術する必要はありません

強い腰痛があると、

「腰を揉んでほしい」

と思うかもしれません。

しかし、急性期には腰を強く刺激することで、かえって痛みが増えることもあります。

特に、

お腹の調子が悪い。

身体全体が緊張している。

呼吸が浅い。

睡眠不足。

という状態では、

腰だけを強く施術するよりも、

身体全体の緊張を和らげる。

呼吸をしやすくする。

股関節など周辺の動きを確認する。

身体を休ませる。

といった方が適している場合があります。

腹部への施術を行う場合もあります

当院では、身体の状態によって腹部周囲を確認することがあります。

例えば、

腹部の筋肉が強く緊張している。

呼吸時に腹部や肋骨がほとんど動かない。

身体を伸ばすとお腹が突っ張る。

といった場合です。

こうした場合には、

強く押し込むのではなく、

腹部周囲の緊張や呼吸の動きを確認しながら、無理のない範囲で施術を行うことがあります。

ただし、

腹部を施術すれば胃腸の病気が治る

という意味ではありません。

内科的な問題が疑われる場合には、医療機関での確認が必要です。

まず胃腸の状態を整えることが優先になる場合もあります

ぎっくり腰のような腰痛があっても、

同時に下痢や腹痛が続いている。

食事が取れていない。

脱水気味。

睡眠不足。

という状態であれば、

腰への施術よりも先に、

休息。

水分補給。

食事。

必要に応じた医療機関での診察。

などが優先になることもあります。

身体は腰だけで存在しているわけではありません。

全身の状態が落ちていれば、腰だけを整えても十分に回復しないことがあります。

このような症状がある場合は医療機関へ

腰痛と同時に、

強い腹痛。

発熱。

繰り返す嘔吐。

血便。

黒い便。

排尿時の強い痛み。

血尿。

冷や汗。

意識が遠のく。

急激に悪化する腰痛。

などがある場合には、

筋肉や関節の問題だけではない可能性があります。

このような場合は、整骨院や整体院よりも先に医療機関での確認が必要です。

当院では痛みが出る前の状態まで確認します

当院では、

「腰のどこが痛いですか?」

だけではなく、

痛みが出る数日前から、

体調はどうだったか。

お腹の調子はどうだったか。

睡眠は取れていたか。

食事や水分は取れていたか。

仕事が忙しくなかったか。

身体を冷やした感覚はなかったか。

なども確認します。

なぜなら、

痛みが出た瞬間だけを見ても、本当の背景が分からないことがあるからです。

まとめ

ぎっくり腰や腰痛というと、

腰の筋肉。

腰椎。

神経。

だけに目が向きがちです。

しかし、

お腹の不調。

腹痛。

姿勢の変化。

呼吸。

睡眠。

水分不足。

活動量。

内臓からの感覚。

こうしたものが腰痛に影響することがあります。

そのため、

腰が痛い=腰だけが悪い

とは限りません。

場合によっては、

まず胃腸の調子を整える。

身体をしっかり休ませる。

水分を取る。

腹部や呼吸の緊張を確認する。

といったことが必要になる場合もあります。

腰痛を見る時に大切なのは、

痛い場所だけではなく、

その痛みが出る前に身体で何が起きていたのか

まで考えることです。

腰痛は、腰だけの問題ではないことがあります。