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そのむくみ、整骨院だけで対応して大丈夫?

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受診を考えたほうがよい浮腫の特徴

「夕方になると脚がむくむ」

「靴下の跡がなかなか消えない」

「以前より脚が重く感じる」

このような症状は、決して珍しいものではありません。

整骨院でも、腰痛や膝痛、股関節痛などで来院された患者様から、

「最近むくみが強いんです」

と相談されることがあります。

むくみは、長時間の立ち仕事や座りっぱなし、運動不足などによって起こることもあります。

しかし一方で、

浮腫の中には、筋肉や関節だけでは説明できないものもあります。

ここを見落としてはいけません。


そもそも浮腫とは何か?

浮腫とは、身体の組織に余分な水分がたまっている状態です。

特に脚は重力の影響を受けやすいため、

  • ふくらはぎ
  • 足首
  • 足の甲

などにむくみが出やすくなります。

軽度で一時的なものであれば、休息や運動によって改善することもあります。

しかし、

むくみ方が強い

何日も改善しない

以前と明らかに違う

という場合には、単なる疲労や運動不足だけではなく、別の原因も考える必要があります。


整骨院でみる「動きの悪さ」が関係する浮腫

整骨院に来院される方の中には、

  • 足関節が硬い
  • 膝関節の動きが悪い
  • 股関節が十分に動かない
  • 長時間座っている
  • ふくらはぎの筋肉をあまり使えていない

といった状態の方もいます。

ふくらはぎの筋肉は、歩行時に収縮と弛緩を繰り返しながら、静脈やリンパの流れを助ける働きをしています。

そのため、

脚をあまり動かさない生活

や

関節の可動域が小さい状態

が続くと、下肢に水分がたまりやすくなることがあります。

このような場合は、適度な運動や関節の動きを改善することで、むくみが軽減するケースもあります。

しかし、

すべての浮腫を「血流が悪いから」と考えるのは危険です。


注意したいのが「圧痕性浮腫」

浮腫を確認するときの一つの方法に、

指で数秒間押してみる

という方法があります。

押したあとに皮膚がすぐ戻らず、

凹みがしばらく残る

場合があります。

これは、

圧痕性浮腫

と呼ばれる状態です。

圧痕性浮腫は、心臓、腎臓、肝臓などの病気や、静脈系の問題などでみられることがあります。

もちろん、

圧痕性浮腫がある=重大な病気

というわけではありません。

しかし、

「いつもと違う強いむくみ」

「長期間続くむくみ」

と組み合わさっている場合には、病院で一度確認してもらう価値があります。


実際に当院であったケース

以前、当院に来院されていた患者様で、

明らかに浮腫が強い方がいらっしゃいました。

身体の動きや筋肉の状態だけでは、

「このむくみは説明しきれない」

と感じる状態でした。

そこで私は、

「一度、病院で検査を受けたほうがいいと思います」

とお伝えしました。

その後、医療機関で詳しく検査した結果、

ネフローゼ症候群

という腎臓に関係する病気が見つかりました。

この経験からも、

「むくみだから整骨院で何とかすればいい」

と考えてはいけないと改めて感じました。


片脚だけのむくみと両脚のむくみでは意味が違うことがあります

浮腫を見るときには、

「どこに出ているか」

も重要です。

例えば、

両脚が同じようにむくんでいる場合と、

片脚だけが急にむくんでいる場合では、

考えるべき原因が異なることがあります。

特に、

片脚だけ急に腫れた

熱を持っている

赤みがある

ふくらはぎに強い痛みがある

といった場合には、自己判断せず、早めに医療機関を受診することが大切です。


むくみと一緒に確認してほしい症状

むくみだけでなく、

次のような症状が同時にある場合は注意が必要です。

  • 息苦しさ
  • 強い倦怠感
  • 急激な体重増加
  • 尿量の変化
  • 食欲不振
  • 片脚だけの強い腫れ
  • 皮膚の赤みや熱感
  • 原因の分からない強いむくみ

このような場合は、

整骨院で様子を見るより、医療機関で原因を確認することを優先した方がよい場合があります。


「むくみ=代謝が悪い」と単純に考えない

一般的に、

「むくみは代謝が悪いから」

と言われることがあります。

しかし、

むくみの原因はそれほど単純ではありません。

血液循環、静脈、リンパ、腎臓、心臓、肝臓、薬の影響など、

さまざまな要素が関係します。

そのため、

「水分を取れば治る」

「マッサージをすれば治る」

「歩けば治る」

と決めつけるのは危険です。

身体を動かすことが有効なケースもありますが、

まずは、

その浮腫がどのような原因で起きているのか

を考えることが大切です。


整骨院の役割は「何でも施術すること」ではありません

私は、

整骨院の役割は、

すべての症状を施術で何とかすること

ではないと考えています。

身体を確認して、

筋肉や関節の問題なのか、

それとも、

医療機関で検査を受けた方がよい状態なのか。

そこを見極めることも重要です。

施術を続けるより、

一度病院で検査を受けてもらった方がよい。

そう判断することもあります。


浮腫は身体からのサインです

浮腫自体は、多くの方にみられる症状です。

だからこそ、

「いつものことだから」

と軽く考えてしまいがちです。

しかし、

いつもより明らかに強い

何日経っても改善しない

体調不良も伴っている

片脚だけ急に腫れた

といった場合には、一度注意して身体を見てみてください。

必要であれば、内科や循環器内科、腎臓内科などの医療機関で相談することも大切です。

整骨院で対応できる浮腫もあれば、

そうではない浮腫もあります。

大切なのは、「むくみ」という症状だけを見るのではなく、その背景まで考えることです。

浮腫は、身体から発せられている一つのサインです。

だからこそ、侮らず、

「いつもと違う」と感じたときには一度きちんと確認する。

それが、自分の身体を守るためにも大切だと考えています。